2/26/2017

アメリカで家を建ててみた①【文化の違いを理解する】


アメリカって国土が広いイメージがあるからか、みんな一軒家に住んでいる感じがしませんか。そんなことはありません。日本と同様に様々な居住形態があり、ライフスタイルやライフステージに合わせて自分に合ったものを選びます。


所有形態/サイズ
賃貸Apartment
建物所有会社の株を購入し、住む場所を借りるCO-OP
所有CondominiumTownhouseHouse

Apartmentは日本の賃貸アパートとマンションに当たります。CO-OPは一見アパートのようですが、入居するためには会社の株を購入する必要があります。Condominiumは日本のマンション購入に近いでしょう。Townhouseは中に入れば2階建ての小ぶりな家のようなのですが、外から見るといくつかの「家」がつながっていて、アパートと家の中間のような感じです。Houseはその名の通り一軒家。



私たち夫婦は、渡米直後は主人の家族の家に住まわせてもらっていました。職を得てからはアパート暮らし。そして、家を買うと決めてから実際に移り住むまで約一年にわたり、新旧問わずおよそ20軒の家を内覧し、勉強をし、2016年10月についにアメリカのミネソタで家を建てました!

これから数回にわたって、アメリカ、ミネソタで家を買うというのはどんな感じなのかをご紹介していきたいと思います。アメリカでこれから家を買おうと思っている方のお役に少しでも立てたら幸いです。

家に対する価値観の違い


アパートに引っ越してすぐに「いつか家がほしいね」と夫婦で話していたのですが、私はこの「いつか」を貯金も十分たまっているであろう(貯まっていていほしい)5~6年後と想定していました。しかし、アメリカ人の主人の「いつか」は何と翌年であることが判明!これは「いつか」じゃなくて「すぐ」でしょう!

なんて無計画なんだ!と怒り心頭だったのですが(ごめんね)、数か月にわたるケンカという名の話し合いの後、これが文化の違いからきているとの結論に達しました。

日本ではマイホーム購入は一生に一度の一大イベント。安定した収入と十分な貯金がある年齢まで待って、家族みんなが一生ハッピーに暮らせるような家を探し、生涯かけてローンを支払う。いつか自分の家を建てるのが夢という方もたくさんいらっしゃると思います。私も「家なんてしょっちゅう買えるものじゃないんだから、ちゃんとお金を貯めてから満足のできるいい家を買いたい」派でした。

一方の主人はというと、「家なんて一生のうちに何回でも買い替えられるんだから、今の収入で買えるところを探そうよ」派。えっ?何回も買い替えるの??

日本 <家は人生の集大成>



日本では、家は一生に一度の買い物=終の棲家。なぜ買い替えないのか。家の価値って築年数とともに下がってしまうから、売っても新しい家を買えるほどの十分な資金が回収できないんです。では、なぜ築年数で自動的に価値が決められてしまうのか。

日本にいたときには、築年数の価値観に対して何の疑問もありませんでした。だって、古ければそれだけ傷みもあるはずでしょう?でもアメリカには古くて価値のある、素敵な家がたくさんあります。問題があっても構造的なことでなければ大体は修復可能です。古くて手入れされていない家はもちろん価値が低いですが。

ではなぜ日本では築年数がそんなに重要視されているのか…わかりません。一般企業での年功序列制に対する疑問に似ているかも。年齢よりも、その人のパフォーマンスに対して評価するのが大事なんじゃないのというところ。

新しければ新しいほど良いということで、新築物件が非常に人気。そして売ることを前提として建てていないため、超自分好みのレイアウトや奇抜なデザインも可能。せっかく高いお金を出すんだったら自分の好きなようにしたいですよね。

アメリカ <家は人生のステップアップ>



アメリカでは「家の購入=投資」という考え方が一般的です。社会人生活を始めたら、まずは街中にある2ベッドルームの家を買う。家族が増えたら、それを売ったお金を元手に郊外の3~4ベッドルームの家を買う。退職したらまた家を売って、そのお金を元手に田舎に豪華な家を買う。

これができるのは、築年数が長くなるにつれて家の価値が上がるからです(もちろん下がることもありますが)。100年前のコロニアル調の家なんかも中心地に行くとたくさんあって、皆後々売る時のことを考えて、家のメンテナンスは日々しっかりと行っています。売る前にはキッチンのリノベーションや屋根の交換を行い、買い手にアピール。購入前の検査で何らかの欠陥が見つかれば、買い手は売主に請求できます。また、いいかの悪いのかよくわかりませんが、市場に出回っている家のレイアウトは50年前のも10年前のもどれも似たようなばかり。奇抜だと買い手を見つけるのが大変だからです。

また、日本と同様、アメリカの都市部の開発はほぼ完了しています。新築の家を街から1時間のところに建てたとしても、10~20年後に果たして売れるのか。とにもかくにも、売る時のことが常に頭にあるようです。

まとめ


これは完全に単なる文化の違いです。どちらがいいとか、どちらが悪いとかでなく、こういうものなのであると理解すること。しかし家に限らず、こういう文化の違いを受け止めるのって時間がかかるんですよね。。。今まで自分が信じていたものが国が違うだけで崩されてしまう。私は無駄に数か月にわたって主人とこの違いについて議論を戦わせていたのでした(笑)

アメリカで片栗粉をお得に手に入れる方法

 
たかが片栗粉。されど片栗粉。
日本にいるときには特に意識したこともありませんでしたが、これが意外と重要なんです。

  • 鶏の唐揚げ
  • カニ玉のあんかけ
  • 酢豚のお肉
  • 麻婆豆腐

その他無限!

サクッとさせたい。とろっとさせたい。
和食・中華に大活躍。

アメリカでとろみをつけるとなるとコーンスターチが定番ですが、だいぶサラッとしたとろみになります。

物足りない。。。やっぱり片栗粉じゃなきゃ。

普通のスーパーのアジアンコーナーではkatakurikoに出会えません。そんなわけで、私のファースト片栗粉インUSAはアジア食材店からやってきました。その後数回はアジア食材店で買い足していましたが、日本からはるばるやって来ただけあってお値段高めなんですよね。うーん、よく使うからこそ節約したい。

ある日、ポンデケージョを作るためのタピオカ粉が欲しくて、近くのスーパーの粉ものコーナーをうろついてると…



ポテトスターチ!!

=片栗粉の原料の馬鈴薯デンプンっぽくない??パッケージには、ソースやスープにとろみをつけると書いてある。

ネットで確認してみると答えはイエス。

680gで4.79ドル。輸入片栗粉はこの半分の量で同じくらいの値段なので、これはお買い得。

さらに!Amazonの4個セットが超お買い得であることを発見!!




皆様、アメリカで片栗粉を買いたいときは、Potato starchですよ!



移住生活の第一歩!ミネソタで運転免許をとろう!



私は日本では正真正銘のペーパードライバーでした。学生のときに合宿で免許を取得して以来、一度も乗用車を運転したことなし。東京に住んでいたので自転車と電車で十分だったんですよね。そんなわけで、いざ車社会であるアメリカに住むとなったときは、走行車線が日本とは左右逆である心配以前に、果たして車そのものを運転できるのだろうかと不安で仕方ありませんでした。
念のためにと国際免許証を取得してきましたが、渡米後すぐに運転する勇気はありませんでした。そうこうしているうちに、こちらでは国際免許証は60日間のみ有効と判明。このままではいかん!ということで試験のための勉強を始めたのでした。

今回は私の住んでいるミネソタの交通事情、そして運転免許の取得方法についてご紹介したいと思います。

車社会アメリカ。ミネソタでも車必須。



日本にいるときからアメリカは車社会であるとは知っていましたが、ミネソタのような田舎では特に必須です。

ひとつひとつの町が大きいので、隣町に行くといっても日本での感覚よりもずっと距離があります。幸いミネソタの高速道路はよく発達しているので、Twin Cities大都市圏内なら20分~40分あれば大体どこへでも行けます。通勤・通学するにしても、友達に会うにしても、車がないと思うように行動することが難しくなります。また、日本のように徒歩圏内にスーパーがあることはほぼありません。週末に一週間分の食料をまとめて買うので、車がないと荷物を運ぶのが大変かもしれません。

公共交通機関はどうなの?


Twin Cities大都市圏内ではバスやライトレールもそこそこ充実しています。

住んでいる場所や目的地によっては車よりもバスのほうが便利なこともあります。たとえばBloomingtonからDowntown Minneapolisにいく場合。バス一本で30分程度でつくのでとても便利です。まだDowntownに自家用車でいく場合は駐車するにもお金がかかりますし、場所を探すのも大変です。バスならその心配が要らないですよね。

一方でBloomingtonからDowntown St. Paulにいく場合。直行便はないので最低1回、時間帯によっては2~3回乗り換える必要があります。そして到着まで1時間以上かかります。St. Paulも大体駐車場は有料となりますが、自家用車で行けばバスのおよそ半分の30分で行くことができます。



ライトレールは2017年現在Minneapolis―空港―Mall of America間とMinneapolis-St. Paul間のみ開通しています。本数は多いですが、走行速度は街中を走ることもあり、かなりゆっくりです。



移住してからしばらくは公共の交通機関だけで生活していましたが、自由に行動するにはやはり車が必要だと強く感じました。車がないときは自分の意思ではどこにもいけなかったので、大げさかもしれませんが、軽く自宅に軟禁されている気分でした。

普通自動車免許(Class D)取得プロセス


① 全体の流れを知る


日本と同じく、筆記試験と実技試験があります。筆記試験に合格したら、仮免許を受けて実際に車を使って練習し、実技試験を受ける。日本との最大の違いは、こちらでは高いお金を出して教習所に通う必要がないということ。運転の練習ができる車と同乗者さえ確保できれば、勉強代は一切かかりません。

② 筆記試験の受験勉強


コンピューターで受ける選択式のテストです。予約なしで平日いつでも受けられるので、あせらなくても大丈夫。40問中32問以上正解で合格。たとえ落ちたとしても受かるまで何回でも受けられます(1日1回まで、3回目以降は10ドル必要)。テストはスペイン語やベトナム語など数ヶ国語で準備されていますが、残念ながら日本語はありません。

まずはミネソタでの運転のすべてが記載されているMinnesota Drivers Manualを読みましょう。約70ページにわたって、実際にテストに出てくるであろうことたっぷりと書いてあります。最初はがんばって読破したいと思っていましたが、どうにも進まず。

そこで友人から紹介されたのがオンライン模擬試験!回答の後に解説が見れるので同時に勉強もできちゃうんです。モバイル版もかなり使いやすいので、外出先で空き時間があるときはいつもやっていました。

最初は正解率60%くらいだったのが、あっという間に80%以上を安定して確保できるように!これで筆記試験の準備は完了です。

③ 筆記試験


まずは最寄りの試験会場を探しましょう。

もちもの

  • パスポート&グリーンカード
  • SSN(ない場合は上記のDrivers Manualを参照)
  • 日本の免許(あれば念のため)


コンピューターがズラッと並んでいる一角に案内されます。係員から指定されたコンピューターで試験開始。制限時間は特にありません。

試験合格後は仮免許のための必要事項を記入させられます。ちょっと焦ったのは身長と体重をフィートとポンドで記入しなければならなかったこと。スマホで検索したかったものの電波が悪く、係の人に手伝ってもらいました(この手の質問は多いらしく、カウンターから換算表を持ってきていました)。なので事前にこちらの単位で把握しておくのがおすすめ。目の色も記入しなければならないのですが、無駄に黒なのか茶色なのかで迷ったのを覚えています。これも事前に鏡でよく見て決めておきましょう(笑)

視力検査後、黄色いペラペラの紙、通称イエローペーパーを受け取ります。これが仮免許証です。


④ 路上練習


日本同様、免許を持っている成人に同乗してもらい練習をします。実技試験まで最低3ヶ月は待たなければなりません。実技試験は予約なしでもできますが、まる一日待たなければならないこともあるというのです、早めに予約しておいたほうが良いです。

友人たちからでPlymouthの試験官が非常に厳しいと聞いていたのでここは避けたいと思っていたのですが、ここ以外は予約半年以上待ち。。。

⑤ 実技試験


はい、Plymouthでやりました!

もちもの

  • 仮免許証
  • SSN
  • 車(+ここまで車をもってくるための同乗者)
  • 運転する車の自動車保険の証明(コピー不可)


実技試験も二回目までは試験料無料です。

指定の時間に行くとすでに長い列が。係員に書類を渡し、ライトやクラクションの点検をします。うちの車はオンボロで運転席側の窓が開かないので何か言われるのではとドキドキでしたが、全然大丈夫でした。
その後指定された場所に車を移動し、試験管が来るのを待ちます。緊張MAX!!

結果、一回目は落ちました(泣)縦列駐車とか色々下手だったのですが、決定的だったのは次左折と言われたときに4車線の一通道路の左から2番目にいて、モタモタしてたらすぐそこはT字路、そして曲がりたい道は片側1車線の双方向!時すでに遅し。下のGoogle Earthでもその一通ははっきりと見えるので、気になる方はぜひイメトレを。


一回目の試験は平日しか予約を受け付けてくれませんが、二回目は土曜日でも良いとこのと。現地で予約をして、二週間猛練習をし、再び同じ地で試験を受けました。

結果、二回目で合格!



車を駐車場に移動させて、建物の中で申請料を払い、顔写真を撮影します(ニコッと笑ってOK、むしろ笑えと言われる)。できあがりまで二週間くらいかかるので、それまでは新たにもらった黄色い紙が免許証の代わりとなります。

これで通勤時間が1時間半から30分になる!!!






いかがでしたか。運転免許証の取得は、移住組ならだれもが通る道だと思います。少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

2/19/2017

ワイン通でなくても楽しめる!ソノマ・カウンティの旅。ワイナリー&レストラン編



ワインって敷居が高いイメージがありませんか。

ソムリエがワイングラスを華麗に回して匂いをかぎ、一口含む。しかし飲まないでペッと吐き出し、ベリーの味がするとか、ナッツの味がするとか言うようなイメージ。そして、このワインは肉料理に合うとか、そのワインはチョコレートに合うとか。レストランのワインメニューはフランス語やイタリア語の読み方不明の横文字が続き、同じ銘柄なのに産地や年が違うと価格が全然違ったり。

私にとって、ワインはずっと人生で初めて口にしたビールのよう。大人の味というか、酸っぱかったり、甘かったり、苦かったり、辛かったり、いまいち好きになれず。さらに敷居の高いイメージのせいで、知識がない人間は飲むべきではないとまで思っていました。なので、今回会社から旅の行き先がナパバレーであると告げられた時も「ナパといえばワインだよね。楽しめるだろうか。」とちょっと不安でした。

結果。とても楽しかったです。ワインへの興味もぐっと高まりました。

早速、今回訪れたワイナリーをご紹介していきたいと思います。


ワイナリーに行ってみよう!


このあたりにはワイナリーが何百とあります。右も左もひたすらワイナリー。いったいどこに行ったらいいのか迷うところですが、きっとどこに行ってもはずれはないと思います。ソムリエがワイン大好きすぎて別次元であるように、ワイン生産者も皆大変な情熱をもって取り組んでいるからです。

Ferrari-Carano Vineyards and Winery


今回、Ferrari-Caranoのツアーとテイスティングはもともと旅行のスケジュールに組まれていたので、何も考えずに喜んで行ってまいりました。



ここの見どころは美しい庭園!


ここがアメリカのカリフォルニアであることを忘れてしまいそうなくらい、素敵な雰囲気です。2月なのでブドウの木はまだ眠っている状態です。



ワインやスナックも買える売店のすぐ外には、ピクニック用のテーブルと椅子があります。


ツアーではワインの製造方法を説明してもらいながら、実際に使っている機器を見せてもらいました。ワインはこうやってできるのかと学べた一方で、この種類のワインはオークの味を出したくないからこうするとか、このワインは甘みを出したいからこうするとか、専門用語も多々あり。事前知識があったらもっと面白かったはず。


こちらはオーナーのVIPなワインコレクション。


ツアーの後5種類テイスティングしました。ワイン初心者ながら、いや多分初心者だからこそ、デザートワインのBaciがおいしかったです。

SIMI


こちらはワイン好きの同僚に連れて行ってもらいました。
宿泊していたホテルと同じ道沿いにありますが、ひっそりとした佇まいです。
こちらのサーバーの男性は本当にワインが大好きなようで、おすすめ5種類を出していただきました。ワイン初心者にはこういうのがありがたい。ここのシャルドネは甘めで、初心者の我々夫婦のツボにはまる味でした。

そこで、ワイン好きの同僚に「どうやってワインを始めたらいいのか」と聞いてみました。

とにかくいろいろ飲んで好きなワインを見つけること。酒屋なんかが土日に無料テイスティング会を開いているでしょう。そこで気に入ったら買ってみる。

シンプルだけれどもなるほどという答え。コカコーラかペプシコーラか。似たようなものだけれども違う味。そんなの自分が美味しいと思えればそれで良い訳で。敷居が高いイメージがぽろっと外れました。


映像からワインの世界に入る

ホテルおすすめのドキュメンタリーをNetflixで見てみました。もちろん酒屋で購入した地元のワインを飲みながら。

SOMM Into the Bottle


「ワインって敷居が高いんじゃないの」という質問にもソムリエ自身が答えてくれています。各地のワインの歴史、ワイン産業に携わる人々の情熱をリズミカルに伝えてくれて、一気にワインへの興味が高まりました。
ネット上でのレビューも非常に高く、ワイン好きにも、これからワインを好きになろうとしている人にも、おすすめです。


アメリカではAmazonでも見ることができます。


SOMM


この勢いで、同じシリーズのSOMMも見てみました。


フルバージョンはこちら。


こちらはソムリエの最高資格であるマスターソムリエの試験に挑む人々に密着しています。受験勉強の緊張感がこちらまで伝わってくる。ブラインドテイスティング(ボトルを見ないで銘柄を当てる)のドキドキ感。ワインというものの奥深さが見えてきます。

ソノマで食べる


ソノマの食文化はワインのおかげかとても発達しています。ただおいしいだけではなく、できる限り地元の食材を使おうという地産地消の姿勢が見られます。味付けもやさしめで、日本人の口にもばっちり合うと思います。

Catelli's


Geyserville(ガイザーヴィル)にある、カジュアルなイタリアンのお店です。
ラザニアを注文しました。遅めのランチだったので主人とシェア。なんとお店側で半分にカットしてくれて、美しく盛りつけて持ってきてくれました。



アメリカのラザニアは通常リコッタチーズどっさり、ミートソースこってりで、なかなか重いのですが、こちらのはPaper-thin(紙切れくらいの薄さ)のラザニア生地が繊細でとても柔らかく、チーズも薄めに塗ってあり、まるでミルクレープのようでした。

Rustic


映画監督のフランシス・コッポラ所有のワイナリーにあるレストランです。
この旅の数週間前にゴッドファーザーIとIIを見たばかりだったので、おおっ!という感じ。

Ferrari-Carano同様、これぞワイナリーという佇まい。


カリフォルニアの2月はミネソタより断然暖かいとはいえ、外は風があると肌寒いです。でもここはなんと外でもヒーター完備。




食べ物には関係ないですが、ワイナリーには博物館の部分もあって、オスカー像や映画で実際に使われた品々が並んでいます。


ゴッドファーザーの机。



Barndiva


夜の写真しかありませんが、昼の風景も絵になるお店です。人気店なので予約必須。



建物の裏には幻想的な庭が。ここで結婚式を挙げたい!





Agave Mexican Restaurant & Tequila Bar


ヒールズバーグの町にはメキシコ料理店がいくつかありますが、Mole料理の充実しているこちらを選んでみました。
私はメキシコに行ったことがあってメキシコ料理が大好きなのですが、ミネソタではいかにもアメリカ人向けなメキシコ料理しか見つからず、ずっと残念に思っていました。しかし、ついに出会えた!








おいしいものを飲んで、食べて、そして寝る。それだけでいいんです、旅行なんですから。ソノマはのんびりリフレッシュできるところです。

アメリカ国内からでしたら、3連休の週末なんかに行くのがおすすめです。日本からでしたら、サンフランシスコ観光と組み合わせたら都会と田舎の両方見れて楽しいでしょう。

ワイン通でなくても楽しめる!ソノマ・カウンティの旅。ヒールズバーグ編



シャルドネって何?レベルの私が、会社の慰安旅行でカリフォルニアワインの産地の一つ、ソノマ・カウンティに行ってきました。

そもそも日本でも有名なナパバレーに行くものだと思っていたのですが、到着後にナパではなく「ソノマ」という場所であることが判明。そしてソノマについての日本語の情報があまり見つからない!

そんなわけで事前情報なしの超行き当たりばったりの旅になりましたが、だからこそ見つけられた素敵な場所、食べ物、過ごし方をご紹介したいと思います。


ナパVSソノマ・カウンティ


今回私も騙されたナパとソノマのややこしい関係。最初にはっきりさせておきましょう。

ナパもソノマもカリフォルニア州にある郡の名前です。下の地図の赤で囲われているのがソノマ、その右隣がナパになります。



両方ともワインで有名ですが、今回会社から提示された旅の名前がNapa Tripであったことからもわかるように、ナパのほうがネームバリューがあるようです。

同じような場所にあるワインの有名どころ…では一体何が違うのか。どちらに行くべきなのか。簡潔に言うと、


  • ナパバレー:ワインのディズニーランド
  • ソノマ・カウンティ:ワインの生産地


こちらのサイトで勉強させてもらいました。
http://winefolly.com/tutorial/napa-vs-sonoma-wine-country-style/

どうやらナパはセレブのようなゴージャスな気分を味わいたい方向けのようです。一方でソノマは田舎でのんびりしたい人向け。予算もナパのほうが高めのようです。

日本で例えるならば、京都(=ナパ)と奈良(=ソノマ)のような感じでしょうか。京都は世界的にも有名で、きらびやかなお寺がたくさんあり、観光地として完全に確立しています。一方で奈良の名前は外国ではあまり知られておらず、交通機関もそこまで整備されていませんが、京都よりも歴史があり、しっとりとした雰囲気の素敵なお寺がたくさんあります。それぞれ違った良さがあるということですね。


ソノマ・カウンティに行ってみよう


最寄りの空港はサンフランシスコ国際空港。日本からの直行便もありますね。空港から車で北に約二時間走ったところにあります。途中、サンフランシスコ名物のゴールドゲートブリッジも通れちゃいます。




国際運転免許証がある、もしくはアメリカの免許をもっているのなら、空港近くでレンタカーを借りるのがおすすめ。自分のペースで効率よく回れます。アプリやクーポンを駆使すれば一日当たり20ドル程度で借りれるみたいですよ。また、ソノマはそこまで観光地化していないので、駐車場もほとんど無料です!
もちろん、空港からバスも出ています。その場合は、目的地に着いてからの移動手段を事前に考えておいたほうが良いです。今回、私たちは会社手配のシャトルバスでソノマのホテルまで行ったのですが、行ってみたら地元民のためのバスが一時間に一本程度あるだけ。ホテルから徒歩15分のレンタカー屋は土日休業。幸いグループの何人かが空港からレンタカーを借りていたお陰で助かりましたが、そうでなければUber、もしくはホテルの無料貸出自転車を利用するしかなかったと思います。Uberの料金は、車で15分の距離で20ドル程度となります。それならばやっぱり空港でレンタカー借りたほうがお得ですよね。


拠点はヒールズバーグ(Healdsburg)がおすすめ



ソノマ地区にはいくつか小さな町が点在していますが、その中でもヒールズバーグがおすすめな理由は、

かわいい&おしゃれな街並
レストランの味レベルが非常に高い
ワインテイスティングできる場所がたくさん
ワイナリー巡りに便利な位置

アメリカに移住して2年、再訪したいと思うレストランになかなか出会えずにいたのですが、ヒールズバーグのレストランは素晴らしかった!後で詳しくご紹介したいと思います。


今回泊まったホテル


H2 Hotel


良かった点

とにかくおしゃれ。写真映えするヒップスター的なインテリアです。




各階のホールにはウォーターサーバーがあり、各部屋の冷蔵庫にあるグラスボトルにお水を注ぎ放題。ふつうのお水と炭酸水の両方あります。なんでもエコをテーマにしているからとか。屋根には緑の庭が広がっています。




ワインの町なだけあって、もちろんワイングラスとオープナーは部屋にあります。なんとチップスやクッキー等のおつまみも無料!コーヒーマシーンはNespresso。Wi-Fiは無料、そしてNetflixやHuluも無料で見れます。




バスルームには植物のいい香りがするアメニティグッズが。このホテルのオリジナルのようです。アメリカではホテルではなかなか見かけないメイク落としのウェットタオルも。




また、Complimentary breakfast(無料の朝食)のレベルが非常に高かったです。マフィンやシリアルなどの簡単なものしかないのが一般的ですが、こちらはキノコとほうれん草入りのスクランブルエッグやフリッタータ、オムレツや目玉焼き等の卵料理を焼きたての状態で提供してくれます。オートミールも注文してから作ってくれます。もちろん、マフィンや各種パン、フルーツ、ヨーグルトもあり。
私たちは使いませんでしたが、無料の貸出自転車もありました。


残念だった点

一方、おしゃれすぎて不便なこともありました。バスルームへの引き戸は開け閉めするのにかなりの力がいります。革のハンドルがついていたのですが、強く引っ張るとハンドルごと取れました(笑)
トイレへのドアも引き戸だったのですが、こちらは鍵の閉め方がわからず。アメリカ人の主人もよくわからないと言っていたので、言語や文化の問題ではなさそうです。
一番好きになれなかったのはシャワールーム。上の写真でもご覧いただけるように、見た目はおしゃれ。しかし、壁がないため洗面所に水がだだ漏れ。シャワー後は毎回タオルマットで吸水していました。
会社の同僚たちは電気のスイッチが不親切だと言っていました。明暗を調節するスイッチとオンオフのスイッチが一緒になっているタイプで、オンオフのスイッチが小さくて見つけられなかったとのこと。


総合:★★★★☆


全体的に素晴らしかったのですが、シャワーの点で−1としました。


ヒールズバーグの町を散策する

こじんまりとした街なので、30分もあれば徒歩で一周できてしまいます。でもここには立ち止まらずにはいられない、魅力的なお店がたくさん。

おしゃれなテラスがあるレストランや




有名な地ビールのお店、Bear Republic


このあたりで一番おいしいと評判のカフェ、Flying Goat Coffee


とってもレトロな雰囲気の映画館、Raven Film Center


おしゃれなキッチングッズのセレクトショップ、SHED。飲み物やデリも買えます。


アメリカでは貴重な、素材そのものの味を楽しめるアイスクリーム屋さん、Noble Folk Ice Cream & Pie Bar。その名の通りパイも売っています。このすぐ隣、町の中心にはHealdsburg Plazaという広場があり、ベンチに座ってのんびりできます。


そしてもちろん、たくさんのワイナリーがテイスティングショップを出しています。5種類楽しめて10ドルから15ドルとお値段もお手頃。町中やホテルにおいてあるフリーペーパーには一人分の値段で二人がテイスティングできるクーポンなんかもついています。

こちらはヒールズバーグの歴史が学べる博物館。入館料は無料です。


その他、アンティークショップやギャラリーもたくさんあります。

ホテルの部屋で手ごろな値段のワインを飲みたいのなら、SafewayというスーパーやCVS(ドラッグストア)、Healdsburg Liquors(酒屋)に行ってみてください。ワイナリーでしか手に入らない限定ものはもちろん置いてありませんが、その他の地ワインは大抵ワイナリーで買うよりも安く手に入ります。








いかがでしたか。次回はソノマの美しいワイナリーと大満足だったレストランについてご紹介したいと思います。