2/26/2017

移住生活の第一歩!ミネソタで運転免許をとろう!



私は日本では正真正銘のペーパードライバーでした。学生のときに合宿で免許を取得して以来、一度も乗用車を運転したことなし。東京に住んでいたので自転車と電車で十分だったんですよね。そんなわけで、いざ車社会であるアメリカに住むとなったときは、走行車線が日本とは左右逆である心配以前に、果たして車そのものを運転できるのだろうかと不安で仕方ありませんでした。
念のためにと国際免許証を取得してきましたが、渡米後すぐに運転する勇気はありませんでした。そうこうしているうちに、こちらでは国際免許証は60日間のみ有効と判明。このままではいかん!ということで試験のための勉強を始めたのでした。

今回は私の住んでいるミネソタの交通事情、そして運転免許の取得方法についてご紹介したいと思います。

車社会アメリカ。ミネソタでも車必須。



日本にいるときからアメリカは車社会であるとは知っていましたが、ミネソタのような田舎では特に必須です。

ひとつひとつの町が大きいので、隣町に行くといっても日本での感覚よりもずっと距離があります。幸いミネソタの高速道路はよく発達しているので、Twin Cities大都市圏内なら20分~40分あれば大体どこへでも行けます。通勤・通学するにしても、友達に会うにしても、車がないと思うように行動することが難しくなります。また、日本のように徒歩圏内にスーパーがあることはほぼありません。週末に一週間分の食料をまとめて買うので、車がないと荷物を運ぶのが大変かもしれません。

公共交通機関はどうなの?


Twin Cities大都市圏内ではバスやライトレールもそこそこ充実しています。

住んでいる場所や目的地によっては車よりもバスのほうが便利なこともあります。たとえばBloomingtonからDowntown Minneapolisにいく場合。バス一本で30分程度でつくのでとても便利です。まだDowntownに自家用車でいく場合は駐車するにもお金がかかりますし、場所を探すのも大変です。バスならその心配が要らないですよね。

一方でBloomingtonからDowntown St. Paulにいく場合。直行便はないので最低1回、時間帯によっては2~3回乗り換える必要があります。そして到着まで1時間以上かかります。St. Paulも大体駐車場は有料となりますが、自家用車で行けばバスのおよそ半分の30分で行くことができます。



ライトレールは2017年現在Minneapolis―空港―Mall of America間とMinneapolis-St. Paul間のみ開通しています。本数は多いですが、走行速度は街中を走ることもあり、かなりゆっくりです。



移住してからしばらくは公共の交通機関だけで生活していましたが、自由に行動するにはやはり車が必要だと強く感じました。車がないときは自分の意思ではどこにもいけなかったので、大げさかもしれませんが、軽く自宅に軟禁されている気分でした。

普通自動車免許(Class D)取得プロセス


① 全体の流れを知る


日本と同じく、筆記試験と実技試験があります。筆記試験に合格したら、仮免許を受けて実際に車を使って練習し、実技試験を受ける。日本との最大の違いは、こちらでは高いお金を出して教習所に通う必要がないということ。運転の練習ができる車と同乗者さえ確保できれば、勉強代は一切かかりません。

② 筆記試験の受験勉強


コンピューターで受ける選択式のテストです。予約なしで平日いつでも受けられるので、あせらなくても大丈夫。40問中32問以上正解で合格。たとえ落ちたとしても受かるまで何回でも受けられます(1日1回まで、3回目以降は10ドル必要)。テストはスペイン語やベトナム語など数ヶ国語で準備されていますが、残念ながら日本語はありません。

まずはミネソタでの運転のすべてが記載されているMinnesota Drivers Manualを読みましょう。約70ページにわたって、実際にテストに出てくるであろうことたっぷりと書いてあります。最初はがんばって読破したいと思っていましたが、どうにも進まず。

そこで友人から紹介されたのがオンライン模擬試験!回答の後に解説が見れるので同時に勉強もできちゃうんです。モバイル版もかなり使いやすいので、外出先で空き時間があるときはいつもやっていました。

最初は正解率60%くらいだったのが、あっという間に80%以上を安定して確保できるように!これで筆記試験の準備は完了です。

③ 筆記試験


まずは最寄りの試験会場を探しましょう。

もちもの

  • パスポート&グリーンカード
  • SSN(ない場合は上記のDrivers Manualを参照)
  • 日本の免許(あれば念のため)


コンピューターがズラッと並んでいる一角に案内されます。係員から指定されたコンピューターで試験開始。制限時間は特にありません。

試験合格後は仮免許のための必要事項を記入させられます。ちょっと焦ったのは身長と体重をフィートとポンドで記入しなければならなかったこと。スマホで検索したかったものの電波が悪く、係の人に手伝ってもらいました(この手の質問は多いらしく、カウンターから換算表を持ってきていました)。なので事前にこちらの単位で把握しておくのがおすすめ。目の色も記入しなければならないのですが、無駄に黒なのか茶色なのかで迷ったのを覚えています。これも事前に鏡でよく見て決めておきましょう(笑)

視力検査後、黄色いペラペラの紙、通称イエローペーパーを受け取ります。これが仮免許証です。


④ 路上練習


日本同様、免許を持っている成人に同乗してもらい練習をします。実技試験まで最低3ヶ月は待たなければなりません。実技試験は予約なしでもできますが、まる一日待たなければならないこともあるというのです、早めに予約しておいたほうが良いです。

友人たちからでPlymouthの試験官が非常に厳しいと聞いていたのでここは避けたいと思っていたのですが、ここ以外は予約半年以上待ち。。。

⑤ 実技試験


はい、Plymouthでやりました!

もちもの

  • 仮免許証
  • SSN
  • 車(+ここまで車をもってくるための同乗者)
  • 運転する車の自動車保険の証明(コピー不可)


実技試験も二回目までは試験料無料です。

指定の時間に行くとすでに長い列が。係員に書類を渡し、ライトやクラクションの点検をします。うちの車はオンボロで運転席側の窓が開かないので何か言われるのではとドキドキでしたが、全然大丈夫でした。
その後指定された場所に車を移動し、試験管が来るのを待ちます。緊張MAX!!

結果、一回目は落ちました(泣)縦列駐車とか色々下手だったのですが、決定的だったのは次左折と言われたときに4車線の一通道路の左から2番目にいて、モタモタしてたらすぐそこはT字路、そして曲がりたい道は片側1車線の双方向!時すでに遅し。下のGoogle Earthでもその一通ははっきりと見えるので、気になる方はぜひイメトレを。


一回目の試験は平日しか予約を受け付けてくれませんが、二回目は土曜日でも良いとこのと。現地で予約をして、二週間猛練習をし、再び同じ地で試験を受けました。

結果、二回目で合格!



車を駐車場に移動させて、建物の中で申請料を払い、顔写真を撮影します(ニコッと笑ってOK、むしろ笑えと言われる)。できあがりまで二週間くらいかかるので、それまでは新たにもらった黄色い紙が免許証の代わりとなります。

これで通勤時間が1時間半から30分になる!!!






いかがでしたか。運転免許証の取得は、移住組ならだれもが通る道だと思います。少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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